大爆笑必至、娯楽小説としては最高峰の一冊。上下巻のボリュームながら、笑いの勢いで一気読み必至。目次は往年の映画タイトルが並び、映画ファンにはたまらない構成。SF風の設定ながら、本作はあくまで皮肉とユーモアに満ちた社会風刺コメディ。著者曰く「裏の集大成」、サブカル愛と毒が詰まった快作だ。
舞台は、国連の「新地球」移民法によって日本人だけが“旧地球”に取り残された近未来。荒廃し切った環境の中、唯一の希望は超難関の「大東京学園」卒業総代となること。主人公アキラはその座を勝ち取り、未来を掴むはずだったが――そこで見たのは、20世紀文明の歪みが凝縮された世界だった。
巻末のサブカル用語辞典を先に読むと、時代背景や小ネタがより楽しめる。著者と同年代の読者なら、懐かしさと苦笑、そして鋭い皮肉に思わず吹き出すだろう。意味深なタイトルの数々は難解だが、それさえも“わからなさ”を楽しむ仕掛け。笑いと風刺が共存する、異色のエンタメ小説
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