News 『 アルジャーノンに花束を 新版 』 ダニエル・キイス 「 science‑fiction novel 」長編ノベル版Classic Short Stories:単独収録されたペーパーバック 中編版(約22,000語程度)1959年の原稿をほぼそのまま収録したものも有り〼 (アンソロジーや学生向... 2025.06.16 News小説
小説 マンハッタン少年日記 ジム・キャロル 改題して 『バスケットボール・ダイアリーズ』映画化 R指定 レオナルド・ディカプリオ主演ジム・キャロルが13歳から16歳までの日々を綴った自伝的日記だが、「青春日記」という呼び名には似つかわしくない、荒れた日常が綴られている。暴力、犯罪、ド... 2025.06.16 小説
小説 水滸伝と日本人 高島俊男 水滸伝の歴史を学術的視点から紐解く一冊。江戸から明治以降まで、日本での受容と展開を丁寧に追った構成で、比較文学の要素も色濃い。著者の語り口は平易ながら内容は高度で、一般向けというよりは興味のある読者に強く響く内容だ。第一部では江戸時代の水滸... 2025.06.16 小説
小説 ガールズ・ブルー あさのあつこ 青春を描いた物語だが、正直なところ物足りなさが残る。舞台は“地域のダストボックス”と呼ばれる落ちこぼれ校・稲野原高校。振られたばかりの理穂、毒舌で体の弱い美咲、野球エースの兄を持つ如月らが、退屈な日常の中でささやかな事件に出くわす。スーパー... 2025.06.16 小説
小説 アンノウン UNKNOWN 古処誠二 メフィスト賞受賞作でありながら、デビュー作とは思えない完成度の高さ。自衛隊という閉鎖社会を舞台に、盗聴事件の真相を追うサスペンスミステリ。登場人物たちのやりとりも軽快で、謎解きは王道的ながらも読み応えがあり、爽やかな読後感を残す。受話器から... 2025.06.16 小説
小説 魂萌え! 桐野夏生 桐野女史 曰く 白い作品の様だが。。。 第二の人生は、唐突に、理不尽に、そして劇的に始まる。何の準備もないまま、突然の変化に直面した「平凡な主婦」は、その現実にどう向き合うのか。夫・隆之が63歳で急逝し、残された妻・敏子は59歳。長男の彰之... 2025.06.16 小説
小説 メリーゴーランド 荻原浩 面白い一冊だった。同じようなテーマを扱った「県庁の星」よりも、こちら「メリーゴーランド」の方が現実味があり、物語に引き込まれる。立て直しの舞台は、赤字続きで閑古鳥が鳴く第三セクターのテーマパーク「アテネ村」。結末は大団円とはいかないが、読後... 2025.06.16 小説
小説 マルドゥック・ヴェロシティ 冲方丁 ハードボイルドなSF作品。文体や語り口が独特で非常に読みづらい。散文的で言葉の意味をつかみにくく、物語に入り込むことができなかった。結果として、表面をなぞるだけの読書体験で読了。主人公は「徘徊者」の異名を持つディムズデイル=ボイルド。青灰色... 2025.06.16 小説
小説 シンセミア まさに「神町クロニクル」 著者の地元・山形県神町を舞台に、次々と災いが降りかかる長編小説だ。謎が謎を呼ぶ展開にページをめくる手が止まらない。物語は「パンの田宮」創業者・田宮仁の歴史から始まり、青年団出身のビデオ撮影サークルの暴走、そして20... 2025.06.16 小説
小説 風の影 カルロス・ルイス・サフォン 快なる哉! この一冊。一見シンプルな構成ながら、深く読ませる筆力に唸る。“THE 小説!”という言葉がしっくりくる。ミステリ、ロマンス、冒険、歴史……あらゆるエンターテインメント要素が詰まった傑作であり、「次の100年に残る小説」との帯の言... 2025.06.16 小説
小説 僕たちの戦争 荻原浩 主人公は二人。よくある「タイムスリップ」と戦争を題材に、筆者の力で読み応えある作品に仕上がっている。風化していく戦争の記憶は、猛暑の季節にふと語られ、本や映像を通じて伝わる。戦争経験者が年々減る今、平和を享受する私たちに何を教え残したのか考... 2025.06.16 小説
小説 無名 沢木耕太郎 「何も……しなかった。何も……できなかった」という父の絞り出すような呟きが胸に響く。人は生まれ、そして死ぬという普遍の真実を、著者は静かに、しかし深く受け入れながら、自身の父を見送るまでの過程を繊細に描き出す。人気ノンフィクション作家ならで... 2025.06.16 小説
小説 暁への疾走 ロブ・ライアン 第二次大戦前後のヨーロッパを舞台に、名車ブガッティと共に駆け抜ける冒険譚。レース、ロマンス、スパイ、戦争と、素材は申し分なく、疾走感と緊張感に満ちた物語が展開する。主人公ウィリアムズは、画家オーペンの運転手から転落し、愛人イヴとともに放浪の... 2025.06.16 小説
小説 人生激場 三浦しをん 平凡な日常が、著者の妄想で一瞬にして異次元へと飛翔する。そんなエッセイ集。全編ツッコミどころ満載ながら、圧倒的な面白さで一気に読ませる。真面目すぎる人には不向き、というより危険。著者の暴走妄想にキレる恐れがある。さらに公共の場での読書は非推... 2025.06.16 小説
小説 ロミオとロミオは永遠に 恩田陸 大爆笑必至、娯楽小説としては最高峰の一冊。上下巻のボリュームながら、笑いの勢いで一気読み必至。目次は往年の映画タイトルが並び、映画ファンにはたまらない構成。SF風の設定ながら、本作はあくまで皮肉とユーモアに満ちた社会風刺コメディ。著者曰く「... 2025.06.16 小説
小説 二島縁起 多島斗志之 ミステリにアクション、そして家庭の事情を絶妙にブレンドした一作。ジャンルに収まらない面白さが光る。主人公は44歳バツイチ、瀬戸内で海上タクシー〈ガル3号〉を操る船長・寺田。己の生き方に忠実であったがゆえに離婚し、今は若き助手・弓と共に静かな... 2025.06.16 小説
小説 超・ハーモニー 魚住直子 順風満帆に見える人生も、いつ何が起こるか分からない。平凡を願うのは、今が幸せだからこそだろう。だが、平凡を保ち続けることこそ、実は非凡なのかもしれない。有名中学に合格し、順調な日々を送っていた主人公・響の前に、家を出たままだった十二歳年上の... 2025.06.16 小説
小説 FINE DAYS 本多孝好 中短編4編からなる、切なくも温かな恋愛小説集。不器用な若者たちの恋が、どこかミステリアスな余韻を残しながら描かれる。現実だったのか、まぼろしだったのかさえ曖昧になっていくような、遠い日の想い出。それでも、実らなかった恋の記憶は今も胸に残る。... 2025.06.16 小説