現代ハードボイルドの正統を貫く、マックス・フーリマンシリーズの第一作。元フィラデルフィア市警の警官だった主人公が、ある事件を機に森で隠遁生活を送っていたが、川で発見した子供の遺体をきっかけに再び現実に向き合うことに。著者ジョナサン・キングのデビュー作とは思えない完成度で、翻訳の妙もあって一気読み必至。有り勝ちな展開でも決して飽きさせず、力強い文体と静かな情念が読者を惹きつける。ハードボイルドに馴染みがない人にもおすすめできる、骨太なシリーズ第一弾。
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