
江戸怪談シリーズ
事始(1巻 2006) ~ 拾之続(10巻 2025) 続刊
『おそろし』三島屋変調百物語事始
収録作品「曼珠沙華」「凶宅」「邪恋」「魔鏡」「家鳴り」
(あらあらすじ) 江戸時代 17歳の おちか は、実家で起きたある事件をきっかけに心を閉ざし、江戸の袋物屋「三島屋」で叔父夫婦と暮らしている。
ふさぎ込む日々を、店の手伝いに没頭することでやり過ごしていた ある日。叔父の伊兵衛は、おちか に客の応対を任せて店を留守にする。その客が語り始めた不思議な話に、いつしか おちか は引き込まれていく。やがて次々に訪れる客の怪異譚は、おちか の凍てついた心をゆっくりと溶かし始める。百物語 いよいよ幕開!
宮部さんが百物語を書く事に どうも御本人は怪談作家という自覚が有るとか無いとかw
このシリーズ(と京極さんの江戸怪談シリーズ)は 怪談ものがあまり好きじゃない私が 何でか好きなんですよねぇ もっとも映像化されてるホラー映画は未だ苦手というか一生観なくても大丈夫w

ネタバレという程でもないが。。。
「百物語」と聞けば察しがつこうと云うものである。
怪談話を 九十九話(宮部さん曰く)語り継いでいく趣向であり これはその第一巻にあたる。(何故 百では無いかを知らない方はお調べ下さいw)
最初の題は「曼珠沙華」 主人の伊兵衛は 咲いては散る花を儚いと嫌い 曼珠沙華を庭に植えることを避けていた だが その裏庭に曼珠沙華が咲く。 曼珠沙華は彼岸に真紅の花を咲かせることから「彼岸花」とも呼ばれ また 色の連想から 死人の血を吸って咲く として「死人花」とも云われる。
伊兵衛が 唯一嗜む碁にちなみ名付けた「黒白の間」。 その部屋での とある秋の日から物語は幕を開ける。
今風に云えば とある事件を切っ掛けに引き籠りとなった十七歳の少女が 心優しき叔父夫婦やお節介な御近所衆 そして淡い恋心に揺れながら 人として少しずつ成長していく姿を語り手として描く 怪異譚 百物語
怪異の方は 書くと即 ネタバレになるので 御自身で御確かめ下さいませ
終活を終えても 新書で持っておきたい100の本 ←私的にw
また KADOKAWAのHPでは 試し読み が Amazon や 楽天 より多いです 下記参考迄
2014.8 NHK BSプレミアム 『おそろし〜三島屋変調百物語』テレビドラマ化