ミカ×ミカ! 伊藤たかみ Kindle版

小説

『ミカ!』で大活躍の双子、ミカとユウスケが、中学生に。

思春期という不思議な季節。心も体も揺れ動きながら、大人への一歩を踏み出す中学生たちの姿が、温かく描かれている。読後には、「ああ、そんな時代もあったな」と懐かしさが込み上げる。

双子のユウスケとミカは中学一年生。男勝りでスカートを一度も履かなかったミカが、初めて“恋”のような感情を抱く。その変化に戸惑う兄ユウスケ。そして、幸せの青い鳥を目指すインコの“シアワセ”。登場人物たちの揺れる心が、そっと寄り添うように描かれている。

本作は前作『ミカ』の続編だが、未読でも楽しめる構成。関西弁で語られる会話が特徴的で、好みは分かれるかもしれないが、その語り口も物語の温度を高めている。

大人になると忘れてしまうような、微かな記憶たち。ふとした瞬間に思い出す、その遠さと切なさ。大人にも青い鳥が見えるのなら、きっとこの世界はもう少し優しくなる。そんなことを思い出させてくれる一冊。

ミカ×ミカ!
『ミカ!』で大活躍の双子、ミカとユウスケが、中学生に。「女らしいってどういうこと?」ある日“オトコオンナ”といわれるミカが、ユウスケに聞いた。ミカは、人気の男子に告白して「もっと女っぽい子が好き」と振られたらしい。恋におち、スカートを穿いて...

ミカ×ミカ 単独でも十分楽しめるが 前作『ミカ!』を読むと楽しさ倍増。女性の方が共感出来る。

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