『 グラゼニ 』 ゆるっとレビュー | 2012年 『 このマンガがすごい! 』 オトコ編 ランキング 2位 の作品 見どころ&感想

漫画

『 グラゼニ 』 原作:森高 夕次(モリタカ ユウジ) 作画:アダチ ケイジ 全17巻 講談社 2010年 – 2014年 

森高の元のペンネームは コージィ♡城倉 『おれはキャプテン』著

作画のアダチは 2018年ペンネームを足立 金太郎に変更

あらすじに ネタバレあります!

続編など 「東京ドーム編」「パ・リーグ編」「大リーグ編」「夏之介の青春」と「昭和のグラゼニ」連載中 と連載が続く 大人気作品です 一部アニメにも成ってます

題名の『グラゼニ』は 初代ミスターホークス*1 鶴岡一人

名言「グラウンドにはゼニが落ちている」の略

2012年 『 このマンガがすごい! 』

オトコ編オンナ編
ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜1位花のズボラ飯
グラゼニ2位昭和元禄落語心中
ましろのおと3位うどんの女
HUNTER×HUNTER4位姉の結婚
3月のライオン5位地上はポケットの中の庭
どげせん6位ちはやふる
あの日からのマンガ7位海街diary
進撃の巨人8位ぴんとこな
めしばな刑事タチバナ9位ミラーボール・フラッシング・マジック
信長協奏曲10位ライアー×ライアー

(あらすじ)

プロ野球の年俸事情をテーマに、一軍と二軍を行き来する中継ぎ投手・凡田夏之介の視点から描かれるリアル志向の野球物語。

プロ8年目、年俸1800万円 を稼ぎながらも寿命の短い現役生活と常に背中合わせで、成績や契約更改、選手間の格差、裏の人間模様など金銭を軸にした現実が赤裸々に展開される。

また、夏之介は行きつけの定食屋で働くアルバイトのユキに、ひそかに好意を抱いていた。ある日、ふとした切っ掛けでその気持ちが女将に知られてしまい、彼女の強力な後押しを受けることになる。消極的だった夏之介も次第に勇気を出すが。

夏之介は天才肌ではないが堅実に数字を積み重ね、年俸の増減に一喜一憂しながらキャリアを築く。華やかなスターの陰に隠れた現実的なプロ野球選手の生き様をシニカルかつユーモラスに描き、スポーツ漫画でありながら金とキャリアの現実を強く意識させる異色作。

(ゆるっと感想)

野球漫画でありながら、プレーの華やかさよりも、プロ選手のリアルなお金事情や生活感を前面に出しているのが面白い。

凡田夏之介の視点で、一軍と二軍の格差、年俸交渉の駆け引き、契約や怪我への不安など、スポーツの裏にある生々しい現実が淡々と描かれる。にもかかわらず、深刻になりすぎずユーモラスな語り口や人間臭い選手同士のやりとりで、重くならずに読めてしまうのが魅力。

野球の華やかな側面しか知らない人にとっては、現場の選手たちがどんな思考で日々過ごしているのかを知るきっかけになる、プロの世界が意外と庶民的でシビアなことに驚かされる。野球が特別好きでなくても、いや、寧ろ野球に興味がない人にこそ読んで欲しい人間ドラマとして楽しめる作品。

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野球の技術的な事は ドラマチックでも魔球が登場する訳でもない

人は 人間ドラマにこそ 惹かれるのだと思ふ

*1 鶴岡 一人 プロ野球史上最多勝監督 旧 南海ホークス 現 福岡ソフトバンクホークス

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