Amazon.co.jp: しょっぱいドライブ (文春文庫 (た58-2)) 電子書籍: 大道 珠貴: Kindleストア
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夢も希望もそこそこで、ただ流されるように生きる女たちの日常を描いた短編集。芥川賞を含む3冊の作品から選ばれた、どこか力の抜けた3編を収録。登場人物は皆、受け身で、特に何かが起きるわけでもない。ユルユルとした読後感が、好き嫌いを分けそう。
「しょっぱいドライブ」では、父と兄に都合よく使われていた優しい九十九さんと、34歳ミホの奇妙な恋のような関係。「富士額」は、不登校の中学2年イヅミが、歳をごまかして相撲巡業の売店で働き、お相撲さんと関係を持ってしまう話。「タンポポと流星」では、同級生で主従関係のようなミチルとマリコの別れの日を描く。
静かで淡泊、けれど妙にリアルな人間関係が、じわじわと心に残る。